筋膜リリースとは?その効果や自宅でできる方法を解説

テレビなどで取り上げられ話題となった「筋膜リリース」。簡単に説明すると、全身のコリや痛みを解消し、体の不調を改善できるとする施術のことです。今回は、筋膜リリースの効果や自宅でできる方法を紹介します!
そもそも筋膜とは、筋肉を包む薄い膜のことです。筋肉は細い「筋線維」の束からできており、その1本1本を筋膜が包み込んでいます。

また、筋膜は筋肉のみならず、骨や内臓、血管や神経などとも連結していて、全身に張りめぐらされているのが特徴。立体的に全身を包んでいるため、「第2の骨格」と呼ばれるほど重要な組織です。筋膜は筋肉同士の摩擦を防ぎ、体のスムーズな動きを助ける役割があります。

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筋膜は、やわらかく弾力性がある一方、硬くなったりよじれたりしやすい特徴があります。

例えば、長時間のデスクワークなど、同じ姿勢を続けることによって、体の一部に負担が掛かり、筋膜が癒着してしまいます。

筋膜が癒着している状態とは、筋膜の成分が一部分に滞ってしまい、筋肉が硬くなってしまうことをいいます。筋膜は多くが水分でできているため、体の一部に負担を掛けることで、水分が枯渇して筋膜が筋肉や皮膚にくっついてしまうのです。

また筋膜の癒着は、精神的なストレスやケガなどでも起こりやすいといわれています。筋膜が癒着すると、体の伸縮性がなくなるだけでなく、血行不良を起こしやすくなります。

血行不良になると、老廃物が溜まるため、むくみや足腰の疲れ、コリや痛み、だるさなど、全身の不調につながる恐れがあります。

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筋膜リリースとは、全身に張りめぐらされている筋膜をほぐし、癒着状態の筋膜を正常な状態に戻すことです。リリースには「解きほぐす・解放する」という意味があります。では、筋膜リリースを行うことで、どんな効果が得られるのかをチェックしてみましょう!
筋膜リリースを行うことで、血流が良くなり、コリや痛みが解消される効果があるといわれています。
筋膜リリースを行うことで、筋肉の動きがスムーズになり、正しい姿勢を保ちやすくなります。姿勢が悪いと感じている人は、筋膜が癒着して体のバランスが崩れている可能性があるため、筋膜リリースで筋膜をほぐすことをおすすめします。
筋膜リリースを行うことで、固まっていた筋膜がゆるみ、体の可動域が増えることで柔軟性が高まるといわれています。
筋膜リリースを行うことで、筋膜の癒着が解きほぐされ、緊張状態が和らぎ、自律神経が整うなどの効果が期待できます。また、筋膜のよじれが治ることで、低下した内臓機能を回復させ、冷えや慢性疲労を改善し、体の調子を整えてくれます。
筋膜リリースを行うことで、骨や内臓が正しい位置に戻るため、血行が良くなり、むくみやたるみを防ぐなどの美容効果が期待できます。

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健康や美容に良い効果が期待できる筋膜リリース。ここでは道具を使わずに自宅でできる筋膜リリースの方法を紹介します!
椅子に座ってできる、肩こりや首回りのコリに効果的な筋膜リリースです。

1、椅子に座り、首を右に傾け、左側の肩を右手で押さえます。

2、左腕は肩から指先までピンと伸ばし、斜め後ろ下方向に向けます。この時、床の中に手を潜り込ませるイメージで伸ばすのがポイント。

3、そのまま左腕は伸ばした状態で、右肩に鼻を近づけるように顔を向け20秒以上リリースします。

4、反対側も同様に行いましょう。

首を傾けた側に体が曲がってしまったり、押さえた肩が上がったりしないよう気をつけましょう。
四つ這いになって行う、猫背や腰痛を改善する筋膜リリースです。

1、四つ這いになり、手のひらを上に向け、両腕のひじと小指をしっかりとくっつけます。

2、そのままお尻を後ろに移動させます。この時、腰は丸まった状態をキープし、胸の前から肩、骨盤を意識しながら30秒リリース。これを3セット行いましょう。

両ひじが離れたり、腰が反れたりしないよう、気をつけましょう。手の甲が床から離れないよう、腰を下に押し付けるイメージで行うのがポイントです。

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「第2の骨格」と呼ばれるほど、私たちの体にとって重要な組織である筋膜。筋膜は全身に張りめぐらされているため、一部分でもよじれると全身のコリや痛み、代謝の悪化などさまざまな不調につながってしまいます。筋膜が硬くなり、癒着しないようにするためには、日頃から筋膜を意識的にほぐすことが大切です。今回紹介した自宅でできる筋膜リリースを実践して、疲れにくい、元気な体を目指していきましょう!
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